補聴器外来

補聴器とは、小型の拡声器のことを言います。補聴器のマイクロフォンで受信した音を内蔵アンプが増幅、その音がイヤホンから出力されることで聴力を補います。

装用の対象となるのは、手術療法や薬物による治療では聴力を改善することが困難な方、加齢が原因による難聴の方で、その中でも補聴器の装用で聴力の改善が期待でき、使用を希望される方になります。また、難聴の程度としては、片側もしくは両側の耳で中等度以上の難聴のある方としています。

当院では、補聴器の適応の有無を判定する検査（純音聴力検査などの聴覚機能検査）を行っていきます。検査によって補聴器で聴力の改善が見込めると判定し、患者様が装用を希望されていれば、補聴器試聴、調整をしていきます。具体的には、フィッティングという、補聴器の試聴、タイプの選択（耳掛け型、耳穴型 など）、型取りといったものです。その際は、認定補聴器技能者が立ち合います。

フィッティングの後、試聴用の補聴器をお貸し出しし、実際の使用感などを確認して頂きます（1～2週間程度）。試聴期間が終われば、補聴による効果測定、再度の調整をするなどして、より患者様に適応した補聴器を検討し、その後は販売店で購入となります。

なお、ご自身の聴力が身体障害に該当するのであれば、身体障害者手帳を取得してから補聴器を作成されるようにしてください。手帳に関する手続きなどのことにつきましてもお気軽にご相談ください。当院では、身体障害者手帳の申請に必要とされる「身体障害者診断書・意見書」「補装具費支給意見書」の作成も行っています。